2004年11月27日

南アフリカ:初夏の喜望峰とケープタウン


11月24日、晩秋の日本から初夏の南アフリカに向かった。

先回と同じく成田から香港経由のCP航空だが、今回の最終到着地はアフリカ大陸最南端のケープタウン(Cape Town)だ。
ヨハネスバーグ(Johannesburg)からSA航空737-800に乗換え、2時間で南アフリカ第2の大都市ケープタウンに到着した。
恥ずかしい話だが、今まで不勉強でヨハネスバーグが南アの首都と思っていた。
首都はプレトリア(Pretoria)で、ケープタウンは、共和国議会が開かれる立法府の首都だった。
首都が6ヶ月毎に交替するらしい。

ケープタウンは、海と緑に囲まれた都会派リゾートだ。
気温は20℃から30℃位で湿度が低く日陰にいると寒くて震えてしまう。
気候といい景色といいシアトルに良く似ている。
ここで有名なのは、ワインとテーブル・マウンテン(Table Mountain)と何といっても喜望峰(Cape of Good Hope)だ。

宿舎は、ケープタウンから東に車で20分位に位置するParow市のiNkosi Lodgeと言う名前のロッジである。
"iNkosi"とはアフリカ語で、「ありがとう」と言う意味なんです。
ここは閑静な高級住宅街の中に溶け込んだ、落着いたわらぶき屋根のロッジで、客室は6つある。
わらぶき屋根は、高価だが、夏涼しく、冬暖かいので快適である。
部屋には、電話や冷蔵庫やエアコンは無く、バスタブ無しのシャワーと非常にシンプルだ!
ケープタウンは、ヨハネスバーグについで2番目に危険な場所で、日本の外務省からは「十分に注意して下さい」にランクされているが、ここParow市は安全とのことだ。

金曜の夕方、ケープタウンのウォーターフロントに出かけ、太陽を仰ぎ、テーブル・マウンテンと海と船をバックに歩き回った。
今は夜8時頃まで明るく、夏の観光シーズンで南ア各地やヨーロッパ、アジア、イスラム、インドなどから国際色豊に人々がリゾート・ファッションで散歩やショッピングや食事を楽しんでいる。
我々も大道芸や踊りや歌を楽しみながら散歩した後、7時頃に海に向かったテラスで取敢えずワインを楽しむことにした。
食事も頼もうとしたが、友人は「まだ早い、9時まで飲もう。」と言う。
冗談でなく、こちらの人は会話を楽しみながらゆっくり飲んでから食事をする。
結局、9時頃までワインとビールを飲み、場所を換えて食事をした。寒さしのぎでまたワインを飲んだ。
食事を終えたのは11時頃だろう。はっきりとは覚えていない!

土曜は、喜望峰と"Cape Point"に出かけた。
iNkosi Lodgeから南へ約65km、2時間のドライブで到着だ。
喜望峰は、アフリカ大陸最南西端の地で、最南端はここから150Km南東にあるアグラス岬(Cape Agulhas)であるが、歴史上も喜望峰が有名だ。
この喜望峰の南東200mにある最南西端の先端"Cape Point"は、海抜約250mの小高い岩山の崖縁になっている。
南極大陸向かってこの崖縁に立つと、Cape Pointoを囲むほぼ360℃の大西洋の水平線が円弧を描いて見える。
見下ろす海は、白い砂の海岸近くがエメラルドグリーンで、その先が深いネービーブルーに輝いている。
大西洋の向うには南アメリカ大陸があり、ここから南極とリオデジャネイロは、ほぼ6300Kmと等距離にあるのだ。
東京までは、14724Kmと表示されている。
冬にはペンギンや鯨が見られるそうだが、夏の今では残念だ。
またいつかここに来る機会があるのだろうか。
「一期一会」

下の画像をクリックすると、拡大画像を表示します。

thumb_041125capetown1351.jpg thumb_041126capetown1715.jpg thumb_041127capegoodhope1210.jpg

thumb_041127capegoodhope1211.jpg thumb_041127capegoodhope1248.jpg thumb_041127capetown0918.jpg