2004年3月20日

台湾：常夏の台南を満喫

初めての台湾出張で幸運にも休日を過せることになった。
本日3/20は台湾の総統選挙で国中が熱狂している。
成田からの飛行機で隣に座った夫婦は、この投票のために米国から高雄市に帰国する ところだった。
ロス在住で米国籍を持つが、台湾で生まれたので投票権が有るとのことでとてもエキ サイトしていた。

私が出張している台南市は高雄国際空港から車で北西に約一時間位に位置し、台湾で 4番目の大きさで静岡の感じかなあ。
宿泊している台南名世大飯店(FAMOUS HOTEL)は、日本のビジネスホテル風で、ダイニ ングレストランでなく喫茶風の軽食食堂がついた家庭的な雰囲気だ。
部屋も日本的なサイズでスーツケースを広げる場所はベッドの上しかない。
上海と比べるとスペースは狭いが、シャワーのお湯の量と温度調節がちゃんとできる ので満足しよう。
朝食は、7：00から9：00の間で、今日は休日なので8：00頃ゆっくりとお粥を食べ た。

一休みして洗濯物をフロントに預けながら同行の古澤君と朝9：00頃ホテルを出発し た。
天気も良いし、気温も最低20℃最高25℃位と日本の初夏の気候なので半袖の軽装での 散歩だ。

ホテルの周りは繁華街だがまだ朝早いので商店もほとんどが閉まっている。
近くの映画館には日本と同様大きな看板が掲げてある。
漢字なので暫く気がつかなか ったが、良く見ると最新のロード・オブ・ザ・リングを上映しているようだ。
映画館の近所には、観音様(?)を祭った結構奥の深い古いお寺（お宮さん?）があり折 角なので旅の安全をお願いさせて頂いた。

東に10分も歩くと、台南市のシンボルである明朝時代の古跡「赤嵌楼(せつかんろ う）(CHIN-KAN LOU)」がある。
赤嵌楼は、1653年にオランダ人が建てた城のような建物で、その後いろいろな人が使 い、戦争の司令部にも使われたらしい。建物も庭も風雅優美でゆっくりお茶を飲みな がら本を読んで過したい気分になる。

次に南にある台南駅に向かった。台南市は、建物のデザインや道路の大きさなど町の 雰囲気が静岡付近に似ている。
もちろん、セブンイレブン、マクドナルドもある。スクーターが多いのが違うくらい かなあ。
台南駅から鉄道を使えば、高雄へも台北へも行ける。
駅前は、花で飾られたロータリ ーをバスやタクシーが埋め、その向うには大きなホテルが有り観光地の明るい雰囲気 だ。

台南駅から東に向かうと、パソコン関連ショップ、DVDやVCRショップなど秋葉原のよ うな地域があった。
DVDは50元（150?200円）位で売られているが、日本で再生できるのだろうか？日本の 海賊版は無さそうだった。

途中から北に方向を変え、鄭成功を祭っている「延平郡王祠」、次に孔子を祭ってい る「孔子廟」と続けて訪れた。
ホテルを出てから約2時間半歩き続け、暑さと足の疲れと喉の渇きで、めまいがして きた。
地図を見ると近くに「新光三越」がある。
三越デパートである「新光三越」は、台南 に２店あり、現在地に近い店は新しい店で東洋一の売り場面積とのこと。
中に入ってみると確かに広い、新しい。
6Fの食堂街にまず行ったが家族連れ向けのフ ァーストフードなので地下2Fに行くと世界中の食の店が並んでいる。
が、何処を探し てもビールが無い！
探しに探した結果、なんと上海料理レストランに入り、小籠包など懐かしの上海料理 をビールとともに堪能した。
やっと落着いたが、会計は1300元（4000〜5000円）と上 海の2倍位の物価かなあ。

休憩を終えて出た「新光三越」の隣には、豪華なホテルがあった。
姿もサービスも素晴らしいホテルで、もちろん台南一の五つ星で我々は出張で泊まる 事は無いだろうから、ロビーを見学させてもらった。
出張者用の宿泊所にしてもらえ ば嬉しいなあ！

約4時間の散歩の最後はタクシーで台南名世大飯店に戻った。7分で70元(250円位）。
後は昼寝をしてから来週の仕事の準備をすることにしよう。

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